【豆知識】カップ&ソーサー

カフェやレストランでコーヒーや紅茶をオーダーすると、カップの下にプレートが付いてきますよね。そのお皿の名前は「ソーサー」と言います。このソーサーがあるだけでどこか上品に感じたり、高級感を感じたりするものです。今回はそんなふたつでひとつのカップ&ソーサーについてのお話です。

・カップ&ソーサーの歴史について
カップとソーサーがセットで使われるようになったのは、17~18世紀ごろのことだと伝えられています。
カップは飲み物を入れて提供するため、ソーサーは熱い飲み物を冷ますために使われていたそうです。
当時の人々は、カップで提供されたコーヒーや紅茶を、いったんソーサーに移し替えていたそうです。
西洋人には猫舌の人も多く、より効率良く適温にするため、口の大きなソーサーの方が便利だったのでしょう。
ちなみに、当時のカップには取っ手は付いていなかったそうです。
その後、時代の流れと共に、カップは取っ手付きへと変化し、飲み物をいったんソーサーに移し替える風習はなくなっていきました。
こうした歴史があって現代のスタイルへと定着していったわけですね。

・カップ&ソーサーの重要性について
カップとソーサーはセットで提供されるのが、洋食器における基本です。
また、砂糖やミルクを添える場所やスプーンを置く場所としての役割を担っています。
ソーサーがあることにより高級感や上品さが増し、食卓が一層華やかになります。
またそれぞれのデザインの幅も広がるのでコレクションもしたくなりますね。
食事やティータイムを彩るうえでも、ソーサーは重要な役割を担っているのです。

・カップ&ソーサーのマナーについて
ソーサーを手にする姿はどこか上品に目に映ります。
では、絶対にソーサーを持って飲まないといけないのでしょうか?
一般的なマナー的には、
通常の高さのテーブルで座って飲む場合は、ソーサーを持つ必要はありません。
持ったほうがよいのはカップが置かれた場所が口元から遠い位置にあるとき。
例えば、ソファに座ってローテーブルに置かれたコーヒーや紅茶を飲む場合、口元までに距離がありますのでソーサーごと持ち上げます。立食の場でも同様です。
このように必ず持たないといけないようではないみたいですね。

・美しく見えるソーサー&カップの使い方について
カフェやレストランなどで、「この人育ちがいいな」や「お上品だな」なんて皆さん思われたいですよね。
美しく見えるコツは、、、
ソーサーごとカップを持って飲むときは、まず胸元からウエストの辺りへ引き寄せ、いったん動作を止めてから飲むようにすると上品です。
また、ティーカップは、ハンドル(持ち手)部分に指を通さず、つまむように持つとエレガントに見えます。
人差し指、中指、親指の3本でハンドルをつまみ、残りの2本の指で支えるように持ちましょう。

以上、カップ&ソーサーの豆知識でした!!

この記事を書いた人

株式会社エコリングソート 店長(鑑定士)
武田 博文

2008年に株式会社エコリング入社 店長をして長年関西を中心に活動。
お客様が大切にされた商品を、次に大切にしてくださるお客様へつなぐ架け橋になる鑑定士を心掛けて心のこもった鑑定査定をさせて頂きます。